【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第61章 another:7
「マネージャー同士で何話してた?」
「何、って男子はお肉が好きだからバーベキュー楽しみになっちゃうよね、って……」
普通に話した所で、白福さんの行動を思い出して顔が赤くなった。
男子は、胸が大きいの、好きだよね、と。
私の変化を影山君が見逃す訳がなく、クイッと顎を掴まれて視線を逸らせなくなったので、正直に言う。
「……男子は大きい胸、好きだよね……とも」
もごもごと小声で影山君は顎を掴む手を離し、代わりにシャツの中に手を入れて、サイズが合わなくてブラジャーからはみ出そうになっている胸を直接掴んで答えた。
「まぁ俺は伊織の胸だったらなんでも好きだけど、この胸は特に好きだな」
「んっ……」
優しめでも揉まれてしまい、ついつい気持ちいいと声が出てしまった。片胸を揉みながらシャツをたくし上げ、胸を見て影山君は言う。
「確かに美味しそうな胸、だな」
「見ちゃや……」
誰か来たらどうしようと思いつつも先をして欲しいと思っていると、本当にすぐに戻るつもりだった様で乱れた服は元に戻されてしまった。
物足りないと思っていると影山君がそっと耳元で言う。
「……伊織は俺のだから、女子でもあんま触らせんなよ……俺だって妬くんだから」
影山君の言葉にポカーンとしていると、耳元から離れた彼は滴る汗を赤い顔をしながら拭いていた。
顔が赤いのは暑いからではなく、恥ずかしさから来ている、みたいと。
(えっ?えっ?)
影山君の言葉の意味をやっと理解出来、顔から火が出るかと思う程に熱くなった。妬いたと言う事は、彼が嫉妬した、と言う事だ。
(ヤキモチ妬いてくれたって事……?それって私は影山君の特別って思っていいのかな……)
考えれば考える程顔が赤くなってしまっていると、グイッと抱き締めてられて言われた。
「それだけだから。じゃあ俺は戻る」
スっと離れて倉庫から出て行こうとするので、慌ててシャツの裾を掴んで小声で返答をした。
「…………私は飛雄様だけだよ」
私の返事を聞いて、倉庫から出ようとした影山君が戻り長めのキスをしてくれた。
舌を絡め取られて深いキスに溺れていく。影山君の味に酔いしれて。
「……んっ」
舌を絡めながら唇を離し、名残惜しそうに舌も離れていく。熱を含んだ目で影山君は私の事を見てくれている。