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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第56章 another:3


 どうすれば妊娠しないでずっと彼の精液(よく)を身体に受け止める事が出来るのだろうか。
 不可能な事を判断能力が低下した脳内で考えてしまっている。
 私の身体は子供を作れる様になったから生理がきている。そんな身体で子宮内に直接何度も精液を流し込まれていて、何故妊娠しないと思えるのだろうか。


 妊娠するのは本当に時間の問題。


 こんな事になってしまうのならば、もっと性行為の危険性と自分の危険日や排卵日に関して、知っておけば良かったと思うけれど後の祭りであった。

(でも……私性行為(こんなこと)するつもり……なかったもん……十五歳で妊娠なんて……相手も……いなかったし……)

 未だに結合部を繋げたまま離れない影山君の背中に弱々しく手を回し、しがみついて思う。

(私達……何なんだろう…………セフレは……絶対に嫌……恋人……なのかな……でも付き合うなんて話した事ない……)

 身体だけの関係で私達の関係が分からない。
 十八になったら結婚はするのだと思う。それまでに子供は絶対に出来ると思うし、きっと結婚するより先に子供は生まれる。
 恋人じゃないけれど、夫婦になる。まだ子供だけれど、私達は親になる。

(影山君、男の子が欲しいって言ってたな……)

 どちらの性別が出来るかなんて分からないけれど、出来る事ならば要望は応えたい。
 まだいない子供の性別をポーっと考えていたら、やっと影山君が抜いて結合部から離れてくれた。

「アッ……」

 ずっと身体の中に在ったモノが無くなると喪失感を感じる。抜いて欲しかった筈なのに、いざ抜かれてしまうと身体が欲しいと疼いてしまう。

「伊織」

 名前を呼ばれたので喪失感に疼き膣口から精液が出てきているのを感じながら、もう一度抱きつこうと腕を伸ばしながら伝える。

「好き、飛雄様好き」

 好意を口にすると影山君は泣きそうな表情で私を見る。


「好き……飛雄様好き……貴方が好き」


 何度も好意を伝えると影山君は抱きしめてくれた。筋肉質の彼の胸元に顔を埋め、何度でも告げる。

「……好き、好き」
「……俺もだ伊織、好きだ」

 影山君も好きと言ってくれて、子宮がキュンと感じた。
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