第55章 another:2

　締め付けてしまうと、影山君の形がよく分かる。大きくて太くて先っぽの形までを。
　短時間に何度も腟内（なか）に挿入（いれ）られてしまっていて、身体は完全に影山君の形を覚えてしまっていた。

（影山君がっ……私の腟内（なか）にっ……大きくてっ……奥まで……）

　余りにも太くて大きくて……長くて奥にまで挿入（いれ）られてしまったら、子宮口にまで届いてしまいそうで怖いのに、奥に来て欲しいとも思ってしまう。

「アッ……駄目……奥は駄目っ」

　大きくない私と大きい影山君では身体のサイズは合わない。
　私の膣の大きさなんて影山君の陰茎の長さを相手にしたら、きっと小さ過ぎると思う。
　簡単に膣の奥にある子宮口に届いてしまう程に、影山君のは長いと思う。
　実際に私に挿入（いれ）る事に慣れてきたのか、陰茎の挿入（はい）る角度は私の膣の形を熟知しているのかスムーズで、時々子宮口にトンと触れてくる様になってきた。

「伊織の奥……挿入（はい）り易くなってきたな……俺の亀頭……伊織の子宮口に宛たる様になってきた……」
「駄目っ……子宮口……宛てちゃ……アッ……飛雄さ、ま……」

　子宮口まで挿入（はい）れる様になっている事をやっぱり影山君も気が付いていた。
　奥に挿入（はい）れば挿入（はい）る程、子宮口に触れる回数が増えていき、影山君の呼吸が荒くなっていく。


（影山君……子宮口触れるの嬉しいの……？影山君が嬉しいなら……）


　膣の中に挿入（はい）られる事だって駄目な行為なのに、子宮口にまで挿入（はい）れて悦んでいる影山君を見ていると挿入（はい）って欲しいと身体が反応してしまう。
　駄目なのに避妊してないのに膣の奥にある子宮にまで射精（だ）されてしまったら……。

（妊娠……しちゃう……子宮の中に精子出されたら……本当に妊娠しちゃう……）

　影山君が射精してしまう前に止めなければいけない。