【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第55章 another:2
「…………ん……」
気怠るさと痛み、下腹部に感じる違和感に目が醒めた。
意識がハッキリしなく、ボーッと横になりながら視界がハッキリと見えてくるまで動かずにいた。
暗闇の中、視界がハッキリしてきたら見えたのは誰かの鎖骨。幼さが残りつつも男性らしさを持ち始めている首筋にゆっくりと視線を上げた。
そこには、静かに寝息をたてながら眠る影山君の顔が在った。
「…………え?」
どうして私の部屋に影山君が寝ているの?と驚きながらゆっくりと起き上がる。
するりと肩から布が落ち、それがタオルケットだとすぐに気が付くのと同時に自分の姿に気が付く。
服どころか下着すら身に付けていなく、全裸。
胸は勿論下半身も……と視線を落とすと今まで在った筈の陰毛はなく、幼い子供の様に毛がないツルツルの恥丘になっていた。
驚いて立ち膝になった瞬間、まるで生理になっている時の様に身体から何かが出てくる感覚に襲われる。
何、と震えながら足を少し開くと、陰部から何かが滴り落ちている。
生理中ではないし、生理日はもう少し先の筈。
震える手で陰部に手を伸ばし、滴り落ちる液体(それ)を指に取り見る。
生理の下血の色はしていなく、おりものにしては白く、粘り気のある体液。
「……あ…………」
液体(それ)が何であるのかを思い出した途端、身体中から血の気が引いた。この液体は私の身体で作られているモノではない。
これは影山君の……影山君の身体で作られて、私の中に吐き出された……。
「いっ……嫌っ……!」
私の身体から出ているモノが影山君の精液である事と、彼に何をされたのか思い出し、慌てて腟内(なか)に射精(だ)された液体を出そうと下腹部を強く押した。
下へと押す手を動かすと、それに合わせるかの様に私の膣口からトロトロと流れ出て止まらない。
「嘘……嘘……全部出てっ!」
涙を流しながら体内に出された精液を必死に外へ出す。早く出さないと妊娠してしまう。
生理を迎えている以上、避妊をしないで行為に及び、体内に精子が入ってしまったら妊娠しても何もおかしくない。
あの、影山君が突然私の事を襲ってきた。抵抗も虚しく初めてを影山君に捧げてしまった。
そしてただ捧げただけでなく、影山君の精を身体に受け入れてしまった。