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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第54章 another:1.5


 下腹部に違和感を感じる。何かが自分の身体の中に入ってくる様な違和感。
 痛みにも似た違和感を私は今まで経験した事がなくて、何か分からない。
 この違和感は何だろう、と目をそっと開けた。
 そこには誰が居て、何かを言いながら動いている。
 目の前に居るのが誰で何をしているのか分からず、これは夢なんだろうと結論付けて黙って見続ける。
 相手は私に見られている事に気が付いていないみたいで、夢中で何かを続けている。

(この人……何してるんだろ……)

 変な夢を見ているなと思いながら、下腹部の違和感を感じ続けていく。
 硬い何かが身体の中に入っているのだけれど、そもそも私の身体にそんな場所があったっけ?と考えてみる。

(下半身……何かが入る……)

 女の下半身に入る物と言ったら男性器位しかないと思った。
 でも私はまだ未経験だし、そもそも彼氏がいないのだからセックスする訳が無い。
 最近またそう言う話ばかりされたから、無意識にセックス経験してみたいと思ってしまって、こんな夢を見てしまっているのだろう。
 そう結論付けた私は知りもしない男性器が自分の中に入ってくる、と言う夢を受け入れる事にした。


(セックスって……痛くないな……あ、夢だから痛くないだけ……)


 夢には痛みがないってよく言うから処女なのに痛くないんだって、挿入の感覚を目を閉じながら噛み締めている。
 違和感の正体がセックスしていて、陰茎が私の腟内に挿入(はい)っているのだと理解すると、急に気持ちイイ気分になってきた。
 痛覚はないのに性感はあるなんて、夢はなんて都合のいい世界なんだろう、と自分に関心する。

(どうしよう……セックスしてるって自覚したら、急に気持ちよくなってきちゃってる……)

 聴覚もセックスを理解したのか、結合部がぶつかる度にパンパンと鳴っているのが分かるようになった。
 本当に繋がって出し入れしているとそんな音が鳴るんだ、と挿入音を静かに聞きながら、されるがままに犯されていく。
 初めてで分からないのだけど、陰茎は太くて大きいと思う。

(誰と……セックスしてるのかな……夢でも相手の顔って分かるのかな……)

 そぉっと薄目を開けて相手が見えるのか確認してみた。最初よりは暗闇になれてきているのか、さっきよりも鮮明に人影が見えた。
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