【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第7章 第四話 ヨブ、ナ
浅く深く衝き、挿しを繰り返せば性欲が強い高校生だ。イって当然である。
「射精(で)るっ」
「い……ゃあ !! 」
二度目の精子を俺は腟内(なか)へと吐き出した。
俺の射精に合わせてビクビク痙攣をする腟内(なか)はまるで俺の精液を欲しているかの様に思えた。全てを出し終えて抜けばその感覚に池ヶ谷は小さく喘いだ。
もう抵抗する力は残っていないらしく、ぐったりとしている姿を見てそろそろ拘束から開放してやっても良いと思い、シャツを解いてベルトに手を伸ばして止まった。
必死に暴れ続けた所為だろう、赤く擦れて少し血が滲み出ていた。
(流石にベルトはもう止めるか……)
見ていて痛々しい手首をさすりながら膝の上に抱きあげる。一糸纏わず陰毛もない生まれた時の姿でいる池ヶ谷が、愛おしくてぎゅっと抱きしめ、この存在を改めて確認した。
何時も皆に笑顔を振りまいているこいつが、俺だけのモノになった様な感じだ。
「池ヶ谷っ」
犯され動く力を無くしている池ヶ谷を唇で触れる。髪の毛、額、頬、首筋、胸元。俺からのキスの雨に戸惑った様子で伸ばされた手を取り指先、手首にも口付けた。
「ンッ……!」
手首は滲みたらしく、痛そうに一瞬顔を歪めた。その表情に背徳感と同時に快感が込み上げてくる。俺によってのみ生み出されているその表情に。
「可愛い」
「……んんっ」
「可愛いよ池ヶ谷」
「……やぁ…ん」
「俺だけの伊織」
何度も何度も手首にキスをされて、痛みに震える池ヶ谷。名前を呼んだ瞬間、ビクッと腕の中で震えられた。
いきなり名前で呼ばれて驚いた表情で俺を見上げてくる。
「伊織」
「……っ」
「伊織」
「……ゃっ」
耳元で囁けば、池ヶ谷は恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせている。呼び方一つでこんな表情をしてくれるなんて興奮するの一言だ。
「かげ……やまっ……くっ」
俺を苗字で呼ぶのでぐぃっと顎を持ち上げて言う。
「飛雄」
「とび……お?」
震えながらに呟く様子を見て、何かが違うと本能が告げた。苗字じゃなくて名前が良い。でも名前だけでは物足りない。
だったら……。
「飛雄『様』」
「……え…………?」
「飛雄様、だろう?伊織早く」