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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第47章 第四十四話 ヤサシクアマク


 時計を見ながら言う池ヶ谷にキャミソールを着させる。胸元のキスマークも谷間もハッキリと見え、油断すると乳房を鷲掴みしたくなる。

「二十二時か……まだ一緒に居てぇけど、俺も帰らないと親に怪しまれるからな」

 はぁ、と溜息を付くと伊織は優しく頭を撫でてくれた。髪を触られる感覚も、池ヶ谷相手ならば心地良い。
 大人だったら二人暮らし出来るのだろうか、とバイト経験もない癖にぼやっとそんな事を考えていた。
 帰って来たら家に必ず池ヶ谷がいる。考えただけで幸せな気分だ。

「……離れたくない」

 ギューッと強く抱き締めて離れようとしないから、池ヶ谷は困った様子で見上げてくる。
 高校生である男女が親に隠れて出来る事には限界があるのだから、どうする事も出来ないのは分かっている。

「分かってる。分かってるから……こうしてギリギリまで伊織を補充してたい」
「……飛雄」

 答えるかの様に俺に抱き着いてくる池ヶ谷の事を、離れない様にと強く抱き締めた。


 池ヶ谷の事を嗅覚視覚感覚総てに刻み込みたい。そうすればきっと明日からも頑張れそうだから。


 バレーに対する努力と、池ヶ谷に好かれる努力は話にならない位に違い難しいから。
 名残惜しいと思いながらも池ヶ谷を解放してやる。
 キャミソールにショートパンツのラフな格好。スボン姿の池ヶ谷はやっぱり珍しいのでまじまじと見てしまう。
 キャミソールもショートパンツも俺が付けたキスマークを隠しきれていなく、赤い痕がチラホラ見えていた。
 ぼふっと乳房に顔を埋め、肺いっぱいに空気を吸い込む。甘ったるい池ヶ谷の匂いで充満する。
 匂いを嗅ぎたいだけ嗅いで、やっと解放してやる。

「また明日、な?」
「うん……おやすみなさい」

 玄関口で舌を絡めるキスをして瞼と頬にもしてやる。まるで新婚夫婦がするスキンシップみたいな事を。
 池ヶ谷にも同じように頬にキスをさせ、名残惜しさを感じながらも家に帰る事にした。
(2021,3,2 飛原櫻)
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