【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第47章 第四十四話 ヤサシクアマク
返事を聞くのとほぼ同時に我慢出来ず、子宮内射精(なかだし)してしまう。
「くっ……」
「はぅ……ぁ……」
身震いしながら子宮の中に射精する。抱き着いている池ヶ谷も、子宮の中に精液を迎え入れて震えている。
池ヶ谷の子宮(なか)に出し切っても、抜く事なく繋がったままでいた。
離れたくない。池ヶ谷の女と俺の男で繋がり続けて互いを感じていたい。腟内(なか)に入ったまま、射精の余韻に浸っている池ヶ谷の額に張り付く髪の毛をどかしてやる。
「とび……お様」
「伊織」
名を呼び、額に口付ける。
池ヶ谷の呼吸が落ち着くのを待ちながら、キスの雨を降らせていた。
「飛雄様……」
「……伊織」
「アッ」
ゆっくりとした挿入を再び始めると、池ヶ谷の甘い声がまた始まる。本当に感じているのか、今までずっと聞いている筈の喘ぎ声なのに、初めて聞いている様な錯覚を起こす。
ぬっぷぬっぷと結合部の粘着音と合間みって、性的興奮を刺激して仕方ない。
「アッとび、お様アッアッ」
「くっ……伊織いお、りっ」
子宮の上に手を置き、肉棒が挿入(はい)っているのを感じているのだろう。
瞳いっぱいに涙を溜めて、恍惚顔で挿入の快楽に堕ちている様だ。
まるで、本当に愛し合っている男女の行為。
俺達の仲で絶対に有り得ない感情。
分かっている。池ヶ谷の気持ちを無視して始まった俺達の関係。合意の上で成り立っていない、生殖行為。
俺に支配され、逆らえないから俺の為に好きだと愛していると、嘘の言葉を口にしているだけだと。
分かっていても本能が抑え切れず、嫌がる池ヶ谷に身体を重ねて、孕ませようと犯し続けている。
妊娠させたい俺と妊娠したくない池ヶ谷。
力で捩じ伏せ、有無を言わせずに俺の気持ちだけで今まで精を吐き出していく。
それでも、それでも今の俺達みたいに、池ヶ谷が本心から俺を愛して行為をしてくれているならば。
俺の総てを受け入れ、孕もうとしてくれているのらば。
「とび、おさ、まっ……抱きし、めてっ……」
三度(みたび)抱擁を求める池ヶ谷を抱き締める。
抱き締めてやると池ヶ谷は俺から離れたがらない。しがみついて甘く鳴いて俺を感じている。
「飛雄様っ飛雄様っ」
「……愛してるぞ、伊織。愛してるんだ、お前の事を」
「~~っ」