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【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】

第37章 第三十四話 デンシャデ


 俺の行動に当事者である池ヶ谷が真っ赤な顔と同時に、快楽を期待する眼差しを送ってきた。
 ガタン、と電車が揺れ、その振動に車内にいる人達が一斉に互いを押し、背中を押された勢いでずりゅんと根元まで勢いよく挿入(はい)った。

「~~~~っ !! 」

 痴漢セックスに池ヶ谷は声を上げるかと、俺に捕まり堪えている。電車の揺れる動きと満員で押し合う動きの予測出来ないピストン運動。
 池ヶ谷の膣内(なか)が激しく俺を締め付けてきたので急いで耳打ちしてやった。

「……絶対にイくなよ。潮噴いたら周りに見つかる」
「……はぅ……イっちゃう……」
「……後四駅の我慢だ」
「……ぁう……んふぁっ……………」

 池ヶ谷は電車による不規則な振動挿入を必死に堪え続けた。駅に着き人の出入りがある度に車内でセックスをしてしまっている事に気付かれないかと緊張し、再び動き出した揺れで再開される。
 くにゅくにゅと子宮口を弄られる度に、池ヶ谷の指が必死に俺を掴んで快感に耐え苦しむ。
 イけないセックスに二人で耐え続けた。キモチイイのに絶頂出来ない生殺しは東京遠征にてすぐにイける様な身体になった俺達には地獄だった。周りに聞こえない様に呼吸をして、神経全てを結合部に集中させていた。

「次は○○~~、○○~~」

 目的の駅名がアナウンスされ、ずるっと抜くとすぐにファスナーを閉めてしまう。
 まだ硬いが見つかる程酷くはなかったので、深呼吸をして冷静を取り戻していく。
 池ヶ谷の方は快楽が俺よりも強かったらしくて、胸元に顔を埋めたままでいる。頭を何度も撫でてやると落ち着いたらしく、そぉっと顔を上げて俺を見てきた。
 流石に怒っているらしく、涙目で俺の事を睨んできた。
 睨まれている間に駅に到着した。街の駅の為か多くの人が降りていく。その波に合わせて池ヶ谷の手をしっかりと握り締めてホームへと降りた。
 田舎丸出しの俺達の所と違い、大きなビルが立ち並ぶこの地域は兎に角人が多い。
 あまり来る事がなかったので物珍しそうに見てしまっていると、池ヶ谷がぴたっと俺の腕にくっついて言った。

「……行こう」

 まるで恋人同士の様な状況に顔が赤くなった。
 烏野から離れている地域の此処ならば、そうそう知り合いに会う事も無いのだから遠慮しなくていいのだ。
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