【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第35章 第三十二話 キロ
二人同時に果てて、ぐぷりと抜いて精液をお漏らしする姿を堪能する。ぼたぼたと精液を流し続ける池ヶ谷が小さく口を開いた。
「家に……帰らないと…………」
言われて時計を見ると結構時間が過ぎてしまっていた。不自然に帰宅の時間が遅くなってしまえば親が探しにきてしまうかもしれない。時間切れだ。
脱がされた服を着なおした池ヶ谷はお腹に手を当てて黙っているので抱き締めて髪に何度もキスをしながら俺は言う。
「伊織……離れたくない」
強く抱き締めキスの雨を降らせていると、池ヶ谷も俺に抱きついてきて言った。
「一緒にいたいよ、飛雄様っ……でも帰らないとシてる事お父さんとお母さんに知られちゃうっ……二人だけの秘密誰にも知られたくないから帰らないとっ……」
俺達の関係を一番知られていけないのは親だ。親が俺達のしている事を知ったら間違いなく引き離され、池ヶ谷が妊娠しても堕ろされてしまう。
池ヶ谷が無事に出産するまで、何があっても親だけには隠し通さなければいけない。
名残惜しいが仕方ないと、最後に深く口付けて池ヶ谷の家の近くまで送ってやった。
「此処までで悪い」
「そんな事ない、よ」
「明日出来るだけ早くに迎えに来るから」
「…………うん」
名残惜しいけれど自分達の為だと繋ぐ手を離し、池ヶ谷がマンションの出入り口に入るまで遠くから見守り、姿が見えなくなったのを確認して俺は一人家に帰っていった。
(2016,5,6 飛原櫻)