【R18夢小説】手に入らないモノを求め【HQ/影山飛雄】
第28章 第二十五話 フタリダケ
職員室近くになったら話し声が聞こえてきた。池ヶ谷と清水先輩の声だ。
職員室前に着くと、池ヶ谷と清水先輩が俺の姿に気が付いてこちらを見てきた。
清水先輩に向かって軽く会釈すると、話が終わったらしい。
「それじゃあ無理だけはしないでね」
「はい、ありがとうございます」
ぺこっと頭を下げる池ヶ谷に手を振りながら、清水先輩が言ってきた。
「それじゃあ影山、伊織ちゃんよろしくね。帰り道同じ方向なんだよね」
「うす」
俺の返答に安心したらしく、清水先輩は歩き去っていく。池ヶ谷にとって一番危険な存在が俺である事なんて、夢にも思ってないのだろう。
姿が見えなくなってから池ヶ谷を見る。ちょこんと経って黙って俺を見ている。
サイズの大きいジャージ姿が物凄く可愛く見えた。
「帰るか」
「うん」
返事を聞いて歩きだすと一歩後を池ヶ谷が着いてきた。隣に立つ、のではなく後ろを着いて行く発想が可愛すぎる。
校門を手で暫く歩き、もう誰にも会わないだろうと確証を持つと振り返って、池ヶ谷に手を伸ばした。
髪の毛は柔らかく、滑らかで絡む事なく指を通していく。髪を縛るシュシュを取り、解けた髪がぱらっと全体に広がっていく。
ゆっくりと何度も頬を撫でるだけで、欲情してしまう。それは池ヶ谷も同じなのか、頬を染めながら息を荒くしていた。
もう我慢が出来ないと思いっきり抱き締めた。小さな体は、簡単に俺の腕の中に収まってしまう。
この小さな身体が、俺を受け止めているのかと思い出すだけで勃つ。
「…………伊織っ伊織!」
強く抱き締めながらスカートを捲り上げていくと、池ヶ谷は慌てて言ってくる。
「だっ駄目っ!」
嫌がる池ヶ谷を逃げられない様に抱き締め、少しずつ下着を下へとずらしていくと、必死に身じろいで抵抗された。
水色のパンツがスカートの中から全部出る位まで下ろすと、膝裏をしっかりと掴んで抱き上げた。
「ひゃっ !? 」
いきなり抱き上げられ、驚きの声を上げながら俺を見てくる。抱きかかえられたまま、器用にパンツを脱がせると満足して伝える。
「んじゃあパンツ貰ったから」
「……っ」
チュッと髪の毛にキスしてそのまま歩き出す。俺の家の方向でないからか、池ヶ谷が驚いた顔をしているからハッキリと告げた。
「伊織の家に泊まる」
「……えっ」
「駄目……か?」