第3章 影山飛雄夢 チョコレートにはご用心
このままじゃあまたイってしまう。処女喪失したばかりで、イきまくりなんて恥ずかしいにも程があった。
「もう一回中出しさせてくれよっ……一回出してるなら、二回目も余り変わんねぇだろ」
「そんなっ……訳……ないでしょっ……中出しは駄目だってばっ!」
パンパンと打ち付けてくる音が大きく早くなってきたので、影山が本気なのだと悟った。
「イくっ!」
「んぁっ……中は駄目ぇ!」
同時にイってしまい、膣の奥の方に熱を感じて出されてしまったと諦め半分で、受け入れる事にした。
◆
あの日から二週間。
付き合う事になった原因は言い出せないので、付き合っている事は周りに秘密にする事にした。
「おい」
「何?」
影山に呼ばれると物陰に連れ込まれ、キスをされた。
本当に恋人で、誰にも言っていないが婚約者であるのだと自覚する。
「……シてぇ」
「学校は駄目に決まってるでしょ!」
ぺしっと顔を叩くと手首を掴まれて言われた。
「じゃあ家でなら良いんだな?」
「…………家なら、いいよ」
答えると影山は嬉しそうにまたキスをしてくるのだった。
◆
「影山……あのさ……」
「なんだ?」
「生理……来た……から妊娠はしなかったみたい」
「…………そうか」
それから二日後、生理が無事に来て二人でホッとしてしまったのはまた別のお話で。
(2021,4,20 飛原櫻)