第15章 近親相姦シリーズ 宮兄妹の終焉
一ヶ月交代の子作りを始めてから早うてもう半年以上が過ぎた。
やっぱ実の兄妹やさかい簡単には子供が出来へんのやろうか、と経血を見るたんびに思わへんでいられへんかった。
それでもツム兄とサム兄も一切諦める気ぃあらへんらしゅう、自分の番がきたら獰猛にうちの子宮に精子を流し込んで自分の子を妊娠させるのは自分が先や言い合うてる。
三人でのセックスは無うなってもうたけど、二人っきりのセックスを一ヶ月感覚でするのも気持ち良うて続けていこうと受け止めとった。
「…………あれ?」
カレンダーを眺めながらある事に気ぃ付いてもうた。
うちのお腹を触りながら、もういっぺんカレンダーを見る。
「…………生理、遅れてる?」
ツム兄の試合シーズンでせわしなく、お店も繁盛しとったさかい見落としとった。
本来やったら生理は四日前に来てる筈やのに、今月の生理が来てへん。
四日位じゃあちょいした生理不順の範囲内やさかい、もう少し様子を見るべきかな、思う事にした。
「……考え過ぎ、せやな」
そんな事を呟きながら、お店の切り盛りをする為に移動をした。
◆
「うっ……」
ツム兄が帰ってきてるさかい夕飯を作ろうとして、炊飯ジャーの蓋を開けてご飯を盛ろうとした。
……のだけど、炊きたての湯気を嗅いだ途端、えげつない吐き気に襲われて口元を抑えてしゃがみ込んでもうた。
「どないしたっ !? 」
すぐ傍で煮物を盛っとったサム兄が、うちが蹲うてる為に慌てた様子で駆け寄ってきた。
身体の奥からやってくる吐き気に動く事も答える事も出来へんでいると、ツム兄も気ぃ付いてくれたらしゅうキッチンに入ってきた。
「なんや、どないしたっ!」
炊飯ジャーの前で口元を押さえているうちの姿を見て、ツム兄とサム兄は互いの顔を見合うとった。
サム兄は素早う炊飯ジャーの蓋を閉め、ツム兄はうちの事を抱き上げて行った。
「移動しよう」
まだ残る吐き気に頷く事しか出来へんかった。
◆
「サム、買うてきたで」
寝室で横になってる間にツム兄は出掛けとったらしゅうて、手には薬局の紙袋が握られとった。
吐き気止めでも買うてきてくれたのか思てると、ツム兄が取り出した物に目ぇ見開いてもうた。