第15章 近親相姦シリーズ 宮兄妹の終焉
二十歳の誕生日を迎えた今年。バレーボールのプロの道を選んだツム兄と、飲食の道を選んだサム兄。
そんな兄達の生涯の伴侶となる事が決まっとったうちは、進学をせずそのままサム兄のお店を手伝う形で、おにぎり宮に就職をしとった。
基本的にツム兄は大阪に住んでるのだけど、うちとサム兄を二人っきりにしたないみたいで、頻繁にこちらに帰って来とった。
高校から始まった兄達との性生活は四年を迎えとって、兄妹でありながら私達はほんまに互いを伴侶として認識しとった。
男二人に対して女一人。
平等に二人に愛され、犯されてきたけど、二十歳の誕生日を迎えたらその平等は終わりを告げる。
成人した事により、親の了承が必要のうなった事により、うちの妊娠及び出産に関して親が干渉出来へんくなったねん。
相手が誰なのかを告げんと、子供を作る。それだけ。
相手が兄二人である事は墓場にまで持っていく事になるんやろう。戸籍問題から私生児となってまうのだけど、実際は父親は隣におるんや。私達には問題がなかった。
ほんで、二十歳の誕生日を迎えた月の生理が終わったら、遂に一ヶ月交代の独占した子作りが始まる。
どっちが先にその権利を得るか、それ今日決める事になっとった。
我先に自分の子供をうちに孕ましたい兄達は、一ヶ月前からなかなかの嫌悪な空気のまま。
変に喧嘩された所でめんどいさかい、平等になる様にとうちがクジを用意した。
十本の割り箸の中に一本だけある、当たりの割り箸。
三本勝負のジャンケンで先に勝った方から順番に引いていき、先が赤なってる割り箸を引き当てた方から子作りを始めるんや。
ジャンケンの結果、先に引く事になったのはサム兄。
私達の将来が決まるクジ引きは静かに始まりを告げた。
サム兄、ツム兄、と色のあらへん割り箸を交互に引いていく。本数が減っていったらその分当たりを引く可能性が上がっていく。
真剣に割り箸を引いていく兄達の姿を見守りながら、うちはどちらから子作りを始めるのか動悸が落ち着かへんでいた。
ずっと三人でしかした事の無かったセックスを、子供を作る為に二人だけでする言うのに緊張しかなかった。
ほんでサム兄がスっと引いた割り箸の先に色が着いとった。
「よっしゃ!俺からだ !! 」