第15章 近親相姦シリーズ 宮兄妹の終焉
「…………」
ボテっと膨らんでる自分のお腹を優しゅう撫でる。
お腹の中の子は順調に育ってるみたいで、最近はよう胎動を感じてる。
「うぇぇぇぇん !! 」
隣から聞こえる泣き声に、優しゅう我が子を抱き上げると乳房を出して授乳を始める。
お腹が空いとった我が子は胸に吸い付いて、ゴクゴクと美味しそうに母乳を飲んでいく。
一姫二太郎。最初は女で次は男を産むとええ、言う言葉。
その言葉の通り、第一子のこの子は女の子で、お腹の中におる第二子は男の子の予定。
エコーで陰茎がハッキリと確認出来てるんやさかい、男の子で間違いあらへん言われてるのだけど、生まれるまではやっぱ分からへん。
母乳をお腹いっぱい飲んだ様やさかい、えずき戻しせえへん様にぽんぽんと背中を叩いてゲップをさせる。
母乳を飲んで泣き止んでくれたさかい安心しながら布団に寝かせると、後ろから抱きしめられた。
「おっぱいあげとったのか?」
「うん」
「俺も母乳飲みたいなぁ」
軽い口調で言うけど、本気で言うてる事を知ってるさかい、あかんと制止する。
「あかん。残りは搾乳器で保管したいんよ」
「すっかり母親が板に着いたなぁ。まぁもうすぐ二人目産むやから当たり前か」
スルスルと膨らんでるお腹を撫でながら言われ、搾乳器を取って母乳を絞り出しながら答える。
「ほんまに産まされるなんて思わへんかったんやからね。二人共有り得へん」
「しゃあないやろ?自分との子供、俺達本気で欲しかってん」
そう言われ言葉通りに実行されてしまい、実在してもうている我が子達の存在。愛してる我が子達の事を愛おしゅう思てると、ガラガラと扉の開く音が聞こえた。
「ただいまぁ〜。おとんのお帰りだぞぉ〜」
「あほみたいな声で酔う払うてるんか?」
「なんや失礼やな。乳幼児いるのに酒なんて飲める訳あらへんやろうが」
そう言いながら手ぇしっかりと洗うと、布団に横になってる我が子を抱き上げて言うとった。
「ただいまぁ〜可愛い俺の娘ちゃん〜。おとん、今日の試合も勝ったぞぉ」
デレデレと我が子に愛情表現をする姿に、呆れながら二人を改めて見た。
第一子の娘の父親の侑。第二子の父親の治。
うちの実の兄達。
うちらは兄妹でありながら、ほんまに子供をこさえてもうているんやった。
近親相姦シリーズ
宮兄妹の終焉
