第3章 影山飛雄夢 チョコレートにはご用心
影山が負け、トランクスを脱いでお互いに全裸となった。
なのに野球挙は終わらずに続く。
私が負け、当たり前の様に勃っていた影山自身が秘部に押し付けられた。
まぁ、負けたらそうなるよな、と思っていたので大人しく影山が私の膣内(なか)に挿入(はい)ってくるのを受け入れる事にした。
「ンッ……」
ぬぷ、と膣口(あな)を拡げられて挿入(はい)ってくる感覚に、つい声が出てしまう。
痛くなく侵入してくる影山を、私の身体は素直に迎えている。
影山が動かなくなったので、挿入(はい)る所まで挿入(はい)ってしまったのに、今の状況よりも次の勝負の事ばかり考えていた。
次負けたら影山が動く。勝てば影山は抜く。それだけだった。
「ジャンケン」
「……ポンっ」
異物感に上手く力が入らず、ふらっとしたジャンケンをしてしまい、負けてしまった。
ガシッと膝を掴まれたので始まる、と大人しくしようとしたけど、始まったピストン運動の激しさに声が勝手に出た。
「アッアッアッ!」
ズボズボと当たり前の様に動かれ、初めての快感に声が止められなかった。
影山も同じなのか、止まる事はないし、何処までするのか、完全に終わりが見えなくなっている。
テスト勉強をしていた筈なのに、どうしてこんな事を行うに至ってしまったのか。
そう言えばチョコレートを食べてから、おかしくなった気がする。
普通のチョコレートじゃなかったのか、と考えながらピストン運動に喘いで止まらない。
「アッやっアッ!」
している事が気持ち良すぎて、止まらないで欲しかった。もっともっと奥まで、来て欲しい。
「かげやっっ」
「ハァッ……ハァッ……」
「ンッンッンッ!」
互いに限界が近いのが分かる。早く、楽になりたい。
ガバッと抱きしめられ、影山の動きが止まり、結合部の奥がジワリと熱くなるのを感じながら、眠りに落ちてしまうのだった……。
◆
「…………頭、痛っ……」
ズキズキとする痛みに目を覚ました。ガンガンとして、脳みそが揺らされている。そんな感覚だ。
「……何してたんだっけ」
そう呟きながら動こうとして、身体がピクリとも動かない事に気が付く。
私の上に影山が被さっていて、寝ていた。
何で?と思って何をしていたか思い出そうと視線を泳がすと、床に散乱する二人の制服と下着が見えた。
