第3章 影山飛雄夢 チョコレートにはご用心
その姿を見てふと靴下は左右ずつなのか気になり、確認する。
「靴下は左右別扱い?」
「その方が長引きそうだな」
「じゃあ靴下は左右ずつね」
ルールを付け足し、野球挙へと戻る。
「リボン」
「ワイシャツ」
「靴下」
「靴下」
「ワイシャツ」
互いにいい勝負に勝ち負けしていき、私が負けたのでワイシャツを脱ぎ捨てた。
気が付けば私はブラジャーとスカートだけ、影山はトランクスと右の靴下だけになっていた。
野球挙をしながら、合間合間にチョコレートと麦茶を補給していてお腹は空かないけど、暑さは増している様な気がする。
「ジャンケン」
「ぽん」
連続三回負けてしまい、悔しさでしかめっ面になってしまう。
「ブラジャー」
影山の指定に一瞬手が止まる。
これを脱いだら上半身を隠す物が無くなるからだ。
「早く」
「分かったわよ」
急かされ、プチッとホックを外し、ブラジャーを脱ぎ捨てた。
流石に胸を出した事に恥ずかしさを感じたけれど、勝負は勝負なので仕方ない。
「次行くわよ」
「おう」
次のジャンケンでは私が勝ち、影山の靴下を脱がせた。
これで互いにスカートとトランクスの一枚のみに。
次、負けた方が全裸となる。
そう言えば全裸になったら次はどうするのだろう、と終わりを決めていなく分からないままにジャンケンをした。
「…………」
負けたのは私。もう指定された所で一つしかないので、言われる前にさっさとスカートを脱ぎ捨てた。
これで私は全裸になってしまった。
もう脱ぐ物はないし、私の負けで終わりか、と思っていると影山はまだジャンケンを続けようとしてきた。
そして私もつい条件反射でジャンケンに応じてしまい、また負けてしまう。
「私、もう脱ぐ物ないわよ?どうするの?」
「んーーそうだな……じゃあベッドに座って脚広げろ」
影山の指定にそんな事をしたら何が見えてしまうのか分かるのに、クラクラする頭の所為でつい従ってしまった。
ガバッと脚を広げた事で、秘部が丸出しになる。
影山は歩み寄ってきて、ストンとしゃがむと秘部をじーっと見ていた。
「ちょっと……見世物じゃないんだから、何時まで見てるのよ」
「分かってるって、ほら」
「ん」
影山から渡されたチョコレートを食べ、次のジャンケンをして勝つ。