第12章 近親相姦シリーズ 月島蛍の場合
蛍の言っている意味が分からずにいる妹に、一瞬にして目が覚める様に、とパン!と腰を打ち付けた。
「アッ !! 」
身体の中に襲ってきた快感に喘ぎ声を上げたので、蛍はすぐに口を手で塞いで優しく囁き伝える。
「……そんなに大きな声……上げちゃ駄目デショ?母さん達に、聞こえたらどうするの?」
「ンっ……んふっ !! 」
何が起こっているのか理解が出来ないまま、身体を襲う快感に声が出ずにいられなかった。
やっと蛍の動きが止まり、口を解放してくれたので、震える手で蛍の二の腕を掴んで尋ねる。
「蛍……に……な、にしてる……の?」
「何してると、思う?」
眼鏡をしていなく、仄かに汗ばんでいる蛍の顔からゆっくりと視線を落としていく。
蛍の胸板が見えてきて、同時に自分の乳房も見えてきた。
互いに全裸であるのが月明かりで分かり、持ち上げられている脚は開いていて、蛍の下半身がぴったりとくっ付いていた。
下腹部に違和感があり、自分の『腟内(おんな)』に『陰茎(おとこ)』が挿入(はい)っているのだと分かってしまった。
「やっ……!蛍にっ……」
兄妹で性行為をしているのだと理解して、慌てて胸板を押し返したけれど、蛍の身体はピクリとも動かない。
兄が初めて男に見えた瞬間だった。
「動くよっ……」
蛍のその言葉と共に、一旦止めていた挿入行為が再開される。
知らない筈なのに知っているその動きと感触に、堪えようとしても意思に反して声が出てしまった。
「アッ……ヤッ…………け、いにっ……!」
「ずっと……聞きたかったよ……その喘ぎ声っ……」
耳元で囁かれると背筋がゾクゾクして、余計に感じてしまう。
パンパンと撃ち付けられる度に快感に喘ぎ、性行為の快感に頭が可笑しくなりそうになる。
自分を犯しているのは実兄である蛍だと言うのは分かるのだけれど、同時に蛍が知らない男性に見えた。
「アッ……けっ……にぃっ……!」
「……なっに……っ……?」
実兄に犯されているのを理解しているのだけれど、感じる事も喘ぐ事もしてしまい、正直に性行為に感じてしまう。
蛍はその様子を満足そうに見つつ、腰を撃ち付ける事を決して止めようとしなかった。
「アッアッ!やっ……アッ……け、いに……」