第12章 近親相姦シリーズ 月島蛍の場合
自分の身体に何が起こっているのか分からずに混乱していると、蛍は横を通り抜けていきながら言った。
「変な声」
「!」
確かに自分でも驚く様な変な声だった。と、言うよりも自分の口からあんな声が出るなんて思わなかったので、一番驚いているの自分自身だった。
「うっ……五月蝿い !! 」
耳まで赤くしながら逃げる様に自室に逃げていく妹の後ろ姿を、蛍は黙って見つめているのだった。
◆
ギシッギシッ
「はっ……ハッ……」
ベッドの軋む音と、欲情した声が闇夜に静かに聞こえてくる。
蛍は自分の下にいる全裸の妹の姿を見ながら、自分の手によって穢れた妹の腟内(なか)へ挿入(いれ)ていた。
妹の事を妹と見られていない事実を自覚した一ヶ月前から、眠る妹の事を犯していた。
男を知らない妹の身体を勝手に開かせ、性行為を繰り返し行っていた。
万が一妹が行為中に目を覚まさない様に、妹が夜に好んで食べているラムネ菓子の中に睡眠導入剤を混ぜておいた。
そしてラムネ菓子と一緒に睡眠導入剤を食べ、眠りに落ちているのを確認したら犯す様にしていた。
妹だろうが結局は女。妹の処女を自分が奪った事による高揚感は勿論、初めて知った性行為の快感にすぐに酔いしれてしまった。
一ヶ月も過ぎてしまえば身体が性行為に慣れてしまい、スムーズな挿入が出来る様になっていった。
そして今日、妹の身体が蛍の事を完全に覚えてしまい、反応する様になった。
つまり、妹の身体が蛍を男として見る様になったのだ。
「薬も……もう、終わり……だね……」
激しい挿入を繰り返しながら、蛍は眠る妹の頬を優しく撫でながらに呟いた。
身体が男と認めたのだから、今度は心だ。
今日は睡眠導入剤を食べてしまっていない事は確認済み。性行為の衝動に何時妹が目を覚ますのか心待ちをしながら、行為に至っていた。
ぐちゅぐちゅと鳴る結合部の音と感触に酔いしれながら、その時を今か今かと待ちわびる。
そして遂に……。
「……んっ…………」
挿入の振動に妹の瞳が細く開いた。
寝ぼけ眼のまま蛍と目が合うと、妹は寝惚け声で呟いた。
「……蛍にい?」
「……おはよう。起きるの、ずっと待ってた」
「…………?」