第12章 近親相姦シリーズ 月島蛍の場合
そう言って自室へと逃げていく妹の姿を見てから、蛍は風呂へ入る事にした。
「………………」
湯船に浸かりながら、蛍は考えていた。
この場につい先程まで妹が入っていた。一糸纏わぬ姿で身体を洗い、浸かっていたのだと。
「ハァ…………ハァ……」
気が付いた時には手が勝手に動き、陰茎を扱いてしまっていた。
妹の裸体を想像すればする程に呼吸は荒くなっていき、果てた。
指先に絡み付く白濁液を見ながら、蛍は妹に対しての苛立ちの理由を理解してしまった。
◆
「……ん〜〜」
朝、目を覚ます。目覚ましが鳴るのよりも早く起きれたと、時計を確認してから起き上がった。
「んっ……?」
起き上がると身体に違和感があった。なんだか腰が痛いのと、下半身に謎の感覚。
寝ている間に寝違えてしまったのかな?と腰を叩きながら、制服へと着替えていく。
階段下から母親の呼ぶ声を聞きながら、どうせ蛍は朝練で何時もの様にもう出掛けてしまっているのだろうな、と。
腰の痛みは気にならなくなってきたのだけれど、下半身の違和感がどうも気持ち悪い。
「……なんだろ」
それでも原因も分からないし、初めての感覚なので様子見するしかないと朝食を取りにリビングへ向かっていった。
◆
初めて違和感を感じてから、一ヶ月の月日が流れていた。
違和感の正体が分からないまま時間は流れていて、その違和感は数日置きに起こっていた。
病気か何かなのかと思いつつも、上手く説明が出来ない事と、最近その違和感に慣れてきてしまったのだ。
最近はその違和感を感じる日は、何だか身体が火照っている事に気が付いていた。気分が良い火照りの気がしていて、ずっと感じていたい位であった。
「…………」
火照りに少し気を取られていた。廊下で立ち止まっていたから、邪魔だったのだろう。
「通路で止まってたら邪魔なんだけど?」
通れないと言わんばかりの声色と共に腰をポンと押されたのだ。
「ひゃうっ !? 」
今まで何度も蛍に触られる事なんて当たり前の事だった。兄妹なのだから、ある意味当たり前なのだ。
それなのに、今蛍に身体を触られた瞬間に身体に電流が走ったのだ。
動悸が上がっていき、身体が火照っていく。