第11章 近親相姦シリーズ 赤葦京治の場合
誰にも言えない秘密。
絶対に知られてはいけない秘密。
その秘密を抱えて、今日も生きていく。
近親相姦
赤葦京治の場合
くちゅ
「アッ……」
くちゅ、ちゅく
「アッ……アッ……」
暗闇の中、粘着質な水音と、まだ少女と思われる声質の喘ぎ声だけが静寂を切り裂いている。
一糸まとわぬ姿で裸体を晒し、抵抗出来ない様にと後ろ手で縛られている。
少女の穢れを知らない純潔の穴は容赦無く穢され、中を犯す指の数は気が付けば三本になっていた。
「んっ……アッ……おに、いちゃ……」
少女の口から発せられた言葉から、二人の関係が兄妹である事が伺えた。
初めての性行為の前戯に意思に反して身体は反応をしてしまい、膣口は柔らかく解され止まる事無く溢れ出す愛液。
純潔の穴は完全に男を迎え入れる準備を整えてしまっているのだった。
「……挿入(いれ)るよ」
「やっ……おにぃ……」
暗闇の中でも男性器のシルエットは分かり、それが性的興奮により硬く反り勃っているのが見えた。
くちゅ、と音を立てながら宛てがわれたそれは、受け入れる側が望まぬままに少女の女の中へと侵入するのだった。
◆
赤葦京治は物心付く前に実父を事故で亡くしていた。そして、物心付く頃には養父と呼ぶべき存在がいた。
母親と再婚をした養父は京治の事を養子縁組してくれ、実子の様に愛してくれていた。
そんな養父と実母の間に生まれたのが、妹だった。
産まれたばかりの妹を見た時に京治が抱いた感情は、『可愛い妹に出会えた』ではなく、『たった一人の運命の相手に出会えた』だったのだ。
それからは蝶よ花よ、と妹を可愛がり、自分が理想とする女に育っていく様に見守ってきた。
京治の努力の甲斐が実ったのか、妹は京治好みの女として成長をした。
母親は同じでも父親は違う。
半分の血が他人である事を示してくれているのが、京治の心の拠り所である。
妹に近付こうとする奴は追い払ってきたし、妹はブラコンと少し思われる位に自分を優先する性格で、中学生になっても友人よりも京治を優先している。
中学生になり、第二成長期に入り身体が少女から女へと変わっていくのを見るのが嬉しくて仕方ない。