第9章 近親相姦シリーズ 黒尾鉄朗の場合
パンパンと撃ちつけながら、妹の身体を隅々まで自分の匂いを擦り付けて、マーキングでもしているかの様に自分のモノの証明を付けていく。
「お前は……俺の女……なんだよっ」
「ンンっ!ンっ!ゥンッ !! 」
「だから…………だからアイツにだけは……」
犯されている妹の姿を見ながら、鉄朗の脳裏には研磨の後ろ姿が過ぎっていた。
本当は知っていた。
妹と研磨が惹かれあっていた事に。
何となく、だったのが中学の時に確かなモノへ変わってしまった。
それぞれが学年が違い、鉄朗が最初に小学校を卒業してしまい、二人だけが小学生だった一年。
あの一年に二人の仲に何かが起こり、それは緩やかに中学時代に育まれていたのだ。
それに気が付いたのは、中学卒業を直前に控えていた時だった。
バレンタインの日に、二人が互いに想いかけてしまっている事実に。
このままでは、また自分がいない中学一年間の時間で二人が結ばれてしまうと。
それだけは、鉄朗には耐えられなかった。
可愛い妹の筈だったのに、気が付いた時には女として好きになってしまっていた。どれだけ想っても、兄と言う事実が結末を物語らなくても告げていた。
妹と研磨はきっと結ばれる。他人で、想い合っているのだから。
研磨になりたい、妹と結ばれる為に。
どんな事があろうとも、世界がひっくり返ろうとも叶わない願い。
だから、研磨と結ばれてしまう前に、奪うしかなかった。
妹を女として見ていると、兄じゃなくて男として見る様にと。
それで手っ取り早かったのが、身体の関係だった。
最初は戸惑い、嫌がる妹と何度もセックスを続け研磨を見ないようにさせていった。その結果が今であり、妹と男女の仲になって三年。
それでもその関係はもう時期、終わりを告げる。
また自分が卒業をして、二人が親密になれる一年が来るのだから。研磨にも、視線でそれを告げられてしまっていた。
「ンンっ!んっ!」
妹の喘ぎ声にハッと意識を戻した。
どれだけ考え込んでいても、身体が止まる事はなかったらしい。妹がイきそうになっているので、自分もイくとコンドームをしているから、腟内で遠慮無く射精を鉄朗はした。
「んふっ……」
ぐったりと倒れ込む妹の腟内から出し、精液の入ったコンドームを取り捨てる。