第8章 近親相姦シリーズ 宮兄弟の場合
二人の事はめっちゃ好きやけど、兄としてであり異性、ましては男性としては見てへんかったから、今の状況に思考が追い付かれへん。
「ほな俺からやな」
ツム兄のその言葉が出ると、スルッと手がうちの胸を掴み揉み出してきた。
「やっ……アッ……」
兄とは言え、初めて男性に胸を揉まれてビクッと反応してもうた。
「気持ちエエか?」
耳たぶを甘噛みしながら尋ねられ、背筋がゾクゾクした。
何時もと何処かちゃう、低いツム兄の声。初めて聞く男の人の声の気がして、頭がボーッとしてまう。
気持ちエエのかどうかは分からへんし、状況は状況やし頭が置いていかれて声が出ーへん。
「教えてくれへんと分からんやろ?」
言葉と一緒に下半身になんかが這うた感覚がした。それがなんやろう、と考えるよりも先に、初めての感触が身体を襲うた。
「…………ッア !! 」
「おー、濡れてる濡れてる。と、言う事は俺に触られてるの、気持ちエエって事なんやな?」
くちゅくちゅと身体の中を掻き回される感覚に、頭の中が真っ白になっていく。説明出来へん感覚に声が止まらへん。
「アッアッんっあアッ !! 」
「ええ声で鳴くなぁ」
耳元で囁くツム兄の声にゾクゾクしながら目を開けると、私達の事を黙って見てるサム兄と目が合うた。
「やっ……サム兄みな、いで……見ちゃ、や……」
ツム兄に身体を触られてるのを見られてるのが恥ずかしゅうて、訴えると涼しそうな声色でツム兄は答えた。
「何で?折角ええ顔してるのに、見ーへんと損やん」
「なんや、そんな事言われたら俺も早よ見たい」
うちの身体を触りながら言うたツム兄は、いきなり強くうちの乳首を摘んだ。刹那、身体に電流でも走った様な衝撃が走り、身体がビクンと跳ねた。
「ひゃあ !! 」
「お?イった?」
急に身体に力が入らへんくなって、ぐたっとツム兄にもたれかかってまう。相変わらずツム兄の指はうちの中に入ったまま。
「イったなら交代。ツムはもう終わり」
グイッとサム兄に手を引っ張られ、サム兄の胸の中に倒れ込んだ。移動した関係でツム兄の指がうちの中から抜け出た。
「……ぁんっ」
抜けた感覚に勝手に声が出てもうた。
力が入らん、とサム兄に受け止められたまま動かれへんでいると、くぃっと顎を掴まれて上を向いた。
「次は俺」