第10章 魅せられて
「天元様が私のことを気遣って最後までしてくださらないのはわかっています。わかっているんですが、それでも寂しいんです。怖い気持ちもゼロではありません。ですが、天元様の身も心も欲しいんです。私に、天元様をくださいませんか?」
真っ赤な顔で、一生懸命に想いを伝えてくるひなたに、愛しさが更に増していく。
恋人同士になってから、何度も肌を合わせている。しかし、ひなたの体のことも考えて、今まで二人は本当の意味で結ばれていなかった。
宇髄の他人より大きい陰茎を小柄なひなたに挿れるため、慣らすのに時間がかかっていたのもある。
「、、、ダメ、でしょうか?」
宇髄はにやりと笑った。
「こっちも我慢してたんだ。
身も心もやるよ。
でも、、、」
宇髄はひなたの耳元に口を寄せた。
「覚悟、しとけよ?」
その壮絶な色気に、ひなたはその場で倒れそうになった。