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魅せられて【鬼滅の刃/宇髄天元】
第9章 怪我をした
ひなたをお姫様抱っこしたまま、すごい速さで家に帰ると、宇髄は自室の布団の上にひなたを下ろした。
改めて、ひなたを抱きしめた。大きく息を吐く。
「申し訳ありません。ご心配をおかけしました。」
「全くだ。」
宇髄はこつん、とおでこ同士をくっつけた。
「これまで怪我らしい怪我もしたことなかったのに。心臓が止まるかと思った。」
宇髄の言葉に、ひなたは体を縮こまらせる。
「まぁ、大したことなくて良かった。」
宇髄はガーゼの上からこめかみの、縫った傷のある辺りに口付けた。
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