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【進撃の巨人・ジャン生誕を祝って】桜舞い散る中で

第1章 祝い



ポンッ!!_______

コルクは春の鮮やかさが溢れる空高く飛び立っていった。




二人でわぁ!!
と喜んだ瞬間にシャンパンボトルは白い泡を溢れ出した。


ジャンとフィンはシャンパンの泡を顔面にもろにくらった。


二人のでけらけらと笑い声が響く。


濡れたジャンの姿にドキッ!!
と心臓は鼓動を大きくした。


薄茶色の前髪は滴り、ジャンはうざったそうに前髪をかきあげた。
その姿はまるでジャンの湯上りの姿をフィンに連想させた。


着ていたシャツはジャンの筋肉の引き締まった首元に張り付いている。

濡れた長い首元から胸元は色気を帯びてじんわりと透けている。



ジャンの切れ長の目がフィンをじっと見つめる。


視線を外しジャンは俯いた。

「‥‥どうしたのジャン。」

フィンは俯いているジャンの顔を覗き込んだ。

「‥‥…お前シャツ‥…透けてる…」

ジャンの言葉フィンは慌てて自分のシャツへと視線を落とす。


丸見えではないが白いオフショルのシャツからうっすらとピンクの下着が透けている。


うぅ‥…
ジャンに見られた…
恥かしくて必死に手で隠す。


ジャンが俯きながらフィンの肩にジャケットをかけてくれた。

ふんわり、”ジャンの香り”がした。
心地のいいジャンの男性らしいさわやかな匂いがする。


「…ありがとぅ‥‥。」
赤面しながら消えそうな声量でジャンにお礼を言う。



「‥…あぁ‥‥あぁ‥‥」
ジャンは目が泳ぎながら呟いた。



気まずい沈黙の中風が

ザァッ_______

吹き荒れた。

桜の花びらがシャワーのように二人に優しく降り積もる。



ヒラヒラ‥…
ジャンの薄い茶髪に桜の花びらが一枚落ちた。

「‥‥ジャン、花びらついてるよ」
フィンの細い指先が舞い落ちた淡いピンク色の花びらをつまむ。


「あぁッ…‥」

ジャンは照れ臭い表情で呟いた。




「‥‥‥ジャン、乾杯しようよ。」


フィンはジャンに笑顔を向けながらグラスを渡した。


シュワシュワと音を立てながら注ぎ込まれグラスの中で泡立つシャンパン。



「ジャン、お誕生日おめでとう。」
カチン______


初めて二人でカンパイをしてシャンパンを口づける。


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