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DQ11騎士道貫く旅芸人

第2章 雨が降るとカゼが吹く


しかし、予想よりも雨が降るのが早く量も多かった。

「あっ…! 」

と思ったら既に体のあちこちが痛い。
濡れた土に足を滑らせ軽めの丘から転げ落ちた。

オマケに水溜まりに全身を濡らした。
今日はついてない。そう思って仕方なく立ち上がる。

ズキンと足首に衝撃が走った。

足を滑らせた時に捻ったのか、左足首が赤く腫れている。
今いる位置から普通に歩けばキャンプ場はさほど遠くない。しかし、この足を引きづっていくと少し時間がかかる。
まぁ仕方ないかと思って、ひょこひょこと歩き出した。
雨は弱まるどころか、強くなっていく。
それに加え、魔物たちがウロウロするようになってきた。


上手い具合に、魔物たちの視界から外れるように歩いていく。

「ぐぁぁぁ!」

雄叫びが聞こえ驚いたので振り返った。

ごうけつぐまがこちらに向かって走ってきている。

あ、これ終わった…。
走っても追いつかれるかもしれない速さに今の足でどう逃げろと?

ごうけつぐまは素早く私の方へ走ってくる。

ほんとに終わった…。

恐怖もあり覚悟して、目をぎゅっと閉じた。
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