第1章 花を摘む?花を育てる?
町を歩いているとふと花屋が露店を設けていた。
露店に出ている花に触れシルビアさんは愛おしそうに花を見つめた。
「アタシは男の人は好きよ?でも愛しているって言うのとは違うわ。
あなた花はすき?」
急になんのことだろうか?
とりあえず質問には答えた方がいいと思い、はいと返事する。
「花は好きですよ。綺麗だし見てるだけで癒されますから。」
「そう。じゃあ好きな花があるとするじゃない?
あなたはそれを眺める?それとも水をあげて育てる?」
シルビアさんは何が言いたいのか?
どういうことだろう?
「…ごめんなさい。シルビアさんの言いたいことが分からなくて…。」
私は俯いた。