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魔王様と元勇者

第2章 プロローグ


「¥☆◆▼▼○△€¢?」
「♭♪*$£■■□◎▼▲」
「#~△※□◇◎▲★●▽○○◇◆」


廊下を歩いているが、聞いたことの無いような声?鳴き声?が聞こえる


「はは、なに話してるか分かんないでしょ?」

『リザさんは分かるの?』

「まぁ、大体はってとこかな。所々訛りがあるから聞き取りにくいけど」

『あの人たちは何語を話してるの?』

「ん~?魔族共通語、魔族全員が知ってる言葉。他にも種族語あるけどね」

『種族……語?』

「そ、人間同士でもない?何て言うか、地域ごとに話す言葉変わるみたいな」

『………ある』

「じゃ、そう言うこと」


なんやかんや話ながら進んでいると、リザさんが立ち止まり大きな扉に手をかけた


「ここが書庫、色んな本がたくさん置いてあるから勉強とかに使うといいよ。俺みたいにユリウスの言葉分かる奴少ないしさ、魔族共通語くらいなら教えるし」

『書庫……大きい…』


キョロキョロと辺りを見回すと、沢山の本棚が目にはいる。城の一室の筈なのに三階までフロアがあり、所々に細い螺旋階段がある。背の高さよりも遥かに大きい本棚では、梯子たちが左右に自由に動いている


『凄い……何で三階まであるの?壁に本棚がびっしり…あの梯子は?』

「はは、全部魔法だよ。ここの司書さんの魔法さ」

『司書さん?』

「そう、書庫から滅多に出ないから書庫について一番知ってる人だよ」


リザさんは、迷うことなく歩き続け一つの扉の前で立ち止まり軽くノックした


「はい、御用はなんでしょう」


中から長身の男性が出てきた、耳の辺りや腕の所々に羽根が生えている


「よっす、新しいお客さんだよ」

「はぁ…件の方ですね、初めまして。私、魔王城書庫の司書ウルラと申します」

『は、初めまして…ユリウス・アーガノイストです……』

「ユリウスさんですね、覚えました。それで何か御用が?」

「はは、城の案内してるだけさ。これから来るかも知んないから相手頼むわぁ」

「……別にいいですけどね、私の他に誰もいなくて暇でしたし。好きにお過ごしなさい、たまに私の話し相手にでもなってもらいましょうかねぇ」

『は、はいっ……お願いします、ウルラさん』


ウルラさんは、僕を見て目を細めた


「やはり、礼儀がなっていますね。嫌いじゃないですよ、そういう子供」
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