第91章 失踪ルート #01 エレンの目的
「それはもう変えられない未来なの?」
「はい…」
「これからの行動次第で変わらないの?」
「変わりません。どう足掻いても、オレは世界を壊し、人を大勢殺し、敵となります」
「……」
「オレだって変えられるかもと思ったこともありました。でも無理でした……オレは生きれてあと4年、今はヒストリアが妊娠し、時間を稼いでくれていますがそれも長くはない。時間がないんです」
その言い方からヒストリアはエレンのやろうとしている事を知っているようだ。
きっとヒストリアもエレンを止めただろう。
「…あとは誰がエレンの真意を知ってる?」
「ここまで話したのはリリア兵長だけです。あとはヒストリアとフロックにはオレがジークの目的に乗る事だけは話しています」
するとエレンはポケットからハンカチを取り出し、リリアの涙を拭いた。
「泣かないでください。オレは大丈夫です」
「大丈夫な人があんなにボロボロ泣かないよ」
リリアはゆっくりエレンを抱きしめた。
こんな悲しい事があるだろうか、エレンはたった一人でこんなにもつらい事をしようとしたのだ。