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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第91章 失踪ルート #01 エレンの目的



暫く歩くと宿屋に着いた。
イェレナが話を通していたのだろうか、もしくはジークであろうか、すんなり部屋へと案内された。


「リリア兵長休みましょう」
「うん」
「あと…ちゃんと話しておかないといけませんね。どうしてこんな事したのか」


エレンはリリアに椅子を勧め、自分は窓際の壁に背をもたれた。
そして何故自分が今回この様な行動をしたのかを説明し始めた。


「何から話したらいいのかな……えっと、オレの持っている巨人は“進撃の巨人”というものです。未来の継承者の記憶を見せる能力があります」
「未来の継承者の…記憶…じゃあエレンは…」
「はい、オレは父親の記憶を見ました。それはすなわちオレがこれから先何をするのかを……見たんです」


おそらくは勲章授与式の時だろう。
エレンの様子は明らかにあの日からおかしくなった。


「その記憶は……どんな…」
「………地鳴らし…」
「地鳴らしをする、だけ?」
「それで人類の8割を殺します。文字通り真っさらに…大地をならし……オレは世界の敵になります」


リリアは固まった。
人類の8割?ほぼ皆殺しだ。


「どうして……」
「その理由を言う前にジークが何をしようとしているのかを話しておきます」

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