• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第89章 #89 新たな命



アルミン達を見送った後、リヴァイ達は旅行へ行こうとガビやファルコ、オニャンコポンを連れ今ここにいたのだ。
するとガビが前方を指差した。

「兵長!ほら、抱っこせがんでるよ!」

オニャンコポンよりももっと先、長く美しい金髪の女性と、その女性の子供だろうか、金の髪の小さな子供が抱っこを要求している。
それを見たリヴァイが口を開いた。

「エルヴィン、母ちゃんは今腹がでけぇから抱っこは我慢だって言ったろうが」

エルヴィンと呼ばれた子供が泣きそうな顔で振り向いた。

「眠くなったんだろ、来い。父ちゃんが抱っこしてやる」

行っておいで、とその女性、リリアがエルヴィンをポンっと押した。
エルヴィンは両手を伸ばしてリヴァイの元にトコトコと走り、リヴァイの膝によじ登ると体にギュッと抱き付いた。
後ろからガビとファルコがそれを見て笑う。

「それにしてもエルヴィン、こんなに天使みたいに可愛いのに、兵長とリリアさんの事『父ちゃん』『母ちゃん』呼びなの笑えるんだけど」
「コニーとジャンのヤツらが覚えさせやがって……」
「パパ、ママって呼びそうなのに…このギャップが最高」


するとリリアがガビを呼んだ。
はぁい、と返事をしガビは走ってリリアの元へと走っていく。
それをリヴァイとファルコ、オニャンコポンが見送った。


「リリアさん、来月ですよね?出産」
「あぁ」
「もう名前決めたんです?」

オニャンコポンがそう言うと、リヴァイは黙った。

/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp