• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第89章 #89 新たな命



「イェレナも来れば良かったのにね」
「ねー、何回誘っても行きたくない、行きたくないの一点張りだったからな。せめてお土産くらいは買わないと!」

リリアは買ったハンカチをバッグにしまうとリヴァイに抱かれているエルヴィンを撫でた。
イェレナはあの戦いから二人の元に通い、生活を支えてくれている。
もう3年も経とうというのに、相変わらずリリアと一線引いているような接し方をするスタイルは変えないらしい。
リヴァイにはわざとやっているのは分かっているのだが、イェレナもなかなか素直になれないようだ。


「あっ!!列車の時間が!!急がないと!」

オニャンコポンが時計を見ながら声を上げた。
どうやら今から乗る列車の時間が迫ってきているらしい。

「間に合わなかったら次で行きゃいいだろ。時間はいくらでもあるんだからよ」
「確かに、そうだね」

リヴァイの言葉にリリアが頷く。

「時間はたっぷりあるから、ゆっくり行こう!それで楽しい思い出たくさん作ろうね」





彼が託したこの世界を

私達はこれから生きていく


青い空に

一羽の鳥が飛んでいた



/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp