第10章 #10 死闘の果て
「くそっ!!よくも!!今度こそオレが奴を!!」
エレンが手を噛もうとしたその時、エルドがエレンを止める。
「ダメだ!!俺たち3人で女型の巨人を仕留める!エレンはこのまま全速力でリリア兵長と本部を目指せ!!」
「オレも戦います!!」
「ダメだ!!これが最善策だ!!お前の力はリスクが大き過ぎる!!」
「なんだテメェ!俺たちの腕を疑ってるのか!?」
「そうなの?エレン!私達の事がそんなに信じられないの!?」
オルオとペトラの言葉にエレンは歯を噛みしめる。
信じていない訳じゃない、でも、でも……
エレンはリリアを見た。
リリアは何も言わず進み続けている。
きっと大丈夫、みんなを信じよう
「我が班の勝利を信じてます!!ご武運を!!」