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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第83章 #83 激戦



「ファルコ!!飛来物に注意しろ!来るぞ!!」

飛んでくる攻撃を避けながらファルコが進撃の巨人に近付く。

「今だ!!速度を上げろ!!」
「掴まれ!!」

速度を上げたファルコ、飛ばされないように皆必死にしがみ付いた。
まずは頭骨部分に到達し、ジャンとライナーが構える。

「行くぞ!!アルミンを頼んだ!!」
「後でファルコと援護に行くからね!!」
「ジャン!ライナー!!頼むから死ぬなよ!!」

二人を見送り、次は尾骨の方へ向かい、そこでミカサとコニー、アニを下ろす。
するとミカサが声を上げた。

「いた!!あの…!豚が何か…の巨人が!!」
「どれ!?」
「あの!あそこの…あれ!」
「どこ!?」

ミカサが指差すがどの巨人の事を言っているのかがアニには理解出来ない。
リリアも必死に探すがなかなか見つからない。

「九つの巨人で言うと何なの!?」
「車力か…獣か…顎かもしれない」
「分からない!!」

するとコニーが見つけたのか声を上げた。

「あ!!今一体だけ逃げたヤツだ!!」
「あれ!?あれはオカピでしょ!!」
「オカピは知らない!!」

聞いた事のない名前にリリアも首を傾げリヴァイを見る。

「おかぴ?」
「リリア……オカピは後で教えてやる」
「美味しそうな名前だね」
「オイオイオイ、リリア。オカピはなぁ馬みてぇなツラしてやがるぞ。お前の事だ、何か甘いもんを想像しやがったろ」
「だってさぁ、オカピってどう聞いても辛い物より甘い物のような響きしてるじゃない?」
「いや、俺なら辛い物の……」

リリアとリヴァイのやり取りにアニが頭を抱える。

「アンタらもういいから!!!夫婦漫才やめな!!行ってファルコ!!あの豚か何かを尾骨に追い詰めて!仕留める!!」

するとアニ、ミカサ、コニーがファルコから飛び降りた。



「アルミンを取り戻す!!」


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