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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第83章 #83 激戦



「もうエレンを気にかける猶予はなくなった…いや…そんなもの最初から無かった」
「…でも」

「でも!?なんだよ!?ファルコが飛ぶなんて奇跡が起きなければ俺達はあそこで死んでただろ!?」

コニーが叫んだ。

「…あぁ、何も果たせないまま…」
「…ジャン」
「あの…バカに言ってやりたい事はごまんとあったが……クソ」
「俺だって…エレンを諦めたくねぇよ!!…でも兵長はもう俺のせいで戦えねぇし!!ただでさえ相手は始祖の巨人なんだぞ!!手加減して何が出来るっていうんだよ!?」

ミカサはつらそうな顔をしている。
出来ればこの方法だけは避けたかったのに…。


「…ミカサ……エレンを……殺そう」


皆つらいのだ、エレンを殺すなんて本当はしたくない、でももうそうするしかないのだ。
するとアニがミカサを掴む。

「ミカサ!あんたはアルミンを救う事だけを考えな!!それ以外は考えなくていいから…」
「うん」

「エレンの首を刎ねた時…」

ガビが口を開き、皆がガビを見つめた。

「ジークさんと接触する直前に対巨人ライフルでエレンの首を飛ばしたの。そしたら…エレンの背骨辺りから…光るムカデみたいなのが飛び出してエレンの首と繋がった…」
「…何それ気持ち悪い」
「それが始祖の巨人…イヤ…巨人の力の正体だとしたら…首を落とせばまた出てくるかも…」


これからの作戦は決まった。
二つの班に分かれ、アルミンの救出とうなじの爆破を同時にこなす。
皆は再び進撃の巨人の方へと向かった。

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