• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第83章 #83 激戦



「いっ!!た……」
「我慢しろ、腕は復活しねぇか」
「今は無理みたい……多分私が動き回ってるからだと思う。リヴァイは?足……」
「……左足はもう動かねぇ」

するとライナーがガビの腕を引いた。
戦いに巻き込みたくなかったのにどうして来てしまったのか。

「何故お前までここに来たんだ、ガビ!」
「ライナーが私達を置き去りにしたからでしょ!!私だって戦えるのに!!」
「アニ!!」

「アズマビトの船は沈んだ」

え?とミカサが目を見開く。
どうやらファルコの巨人化に船が耐えられなかったらしい。
キヨミは全てを承知し、アニやファルコ、ガビを行かせたようだ。

「だから私達は地鳴らしを止めて、思いに応えなきゃいけないの!!」
「それでアルミン…いやピークは?どういう状況?」

ミカサはアルミンが囚われ命が危ない事、そしてアルミンを捕らえた巨人が尾骨の方へ向かった事をアニに伝えた。

「アニ、力を貸して」
「…あんたの幼馴染は囚われてばかりだね…もちろん、取り戻すよ」

「ピークさんは?」
「頭骨の方だ!うなじの爆破を狙ったが戦鎚の巨人に阻まれている」
「爆破って!?」
「うなじに爆弾を巻き付けてあるが起爆装置は押せなかった」

ライナーが説明をすると、リヴァイがそれに続いた。

「両方だ、両方やるぞ。一方でアルミンを救助する…超大型の爆発が頼りだ…もう一方でエレンを狙ってうなじも攻撃しろ…二班に分かれて同時にやるぞ…」
「…兵長?」

ミカサがリヴァイを見る。
それはつまりもうエレンに手を掛けるという事だ。
リリアも視線を落とす。

/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp