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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第83章 #83 激戦



「コニー!!!」

もう間に合わない、そう思った瞬間リヴァイが巨人を斬った。
と、同時にコニーが目を覚ます、目にしたのは自分を助けるために巨人を斬ったリヴァイが、その巨人に左足を噛まれている光景だった。
リリアがその巨人のうなじを斬ったがリヴァイは下へと落下した。

「リヴァイ!!!」
「兵長!!」

落ちていくリヴァイをコニーが抱き止めるが、リヴァイは動けないようだった。
リリアは胸を撫で下ろすが、辺りの光景に絶句する。
倒しても倒してもいなくならない歴代の九つの巨人達、するとミカサが叫んだ。

「来い!!私は強い!!ので!!いくらかかって来ようと…」


「ミカサ!!あんたちょっと邪魔!!」
「えっ」

「捕まって!!!」

後方から現れたのは大きな鳥、その鳥に乗っていたのはオディハで別れた筈のアニだった。
その隣にはガビもいる。
アニは皆を回収すると巨人から離れた。


「イヤ…私もまさか本当に巨人が飛ぶとは思ってなかったんだけど。本当に飛ぶから…もう行くしかなった」
「アニ!!」
「でも来て良かった」

リリアが乗っている鳥を撫でる。

(これは……鳥だけど……ファルコ?)

「リリアさん!!」

ガビがリリアに抱き着くと、無くなった左腕にそっと触れた。

「腕……」
「ガビ、大丈夫だよ。私は元々左腕は無かったんだから……」
「でも…痛いよね……血も止まってない」

するとリヴァイが起き上がりリリアの前まで足を引きずり近付いた。
ポケットから包帯を出し、千切れた腕の少し上を包帯で力一杯縛り付ける。
とにかく止血をしないと出血多量で死ぬ、既にリリアの顔は真っ青だ。
もう簡易的な処置しか出来ないがしないよりはマシだろう。

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