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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第82章 #82 戦え



「クソ…!!もう殆どエンジンが動いてない!!」
「早く飛び降りるよ!!」
「オニャンコポン早く来い!!」

「まだだ!!始祖の真上まで舵を取る!!俺はその後不時着してみせる!!だから確実に始祖の巨人の元へ降りろ!!分かったな!?」

その時だ。
リヴァイとミカサが何かを感じ取った。
始祖の巨人からの攻撃がこちらにも飛んできたのだ。

「避けて!!オニャンコポン!!」
「はっ!!掴まれ!!」

飛行艇に石飛礫のような攻撃が当たり船体が激しく揺れる。
リリアはリヴァイの体を支え、踏ん張った。

「うわぁぁぁあぁ!!」
「…いやがるな。獣のクソ野郎が!!」

「…探す手間が省けた!!攻撃目標は獣の巨人!!これに全ての力を用いて撃滅!!地鳴らしを食い止める!!」

リヴァイはリリアを見上げるとギュッと力強く手を握った。

「行くぞ!これが最後だ!!ここでエルヴィンの命令を確実に果たすっ!!!」
「はいっ!!」

リリアとリヴァイは互いに背中の服を握りしめ出口に立った。


「今だ!!飛べ!!」


皆が飛行艇から飛び出した。
その瞬間に始祖の巨人から姿が見えている獣の巨人から石礫の攻撃がこちらに飛んでくる。

「クソッ!!ライナー!!」

ライナーは鎧の巨人になりながら獣の巨人に向かっていき、獣を抑え込み、ピークもアルミンが回収していた爆薬を持ち車力へと姿を変え始祖の巨人に飛び降りた。

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