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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第82章 #82 戦え



その様子を見ていた者達がいた。
レベリオから飛行船で逃げようとスラトア要塞まで来ていたエルディア人達だった。
その中にはアニの父親や、ガビ、ファルコの両親、ピークやライナーの家族もいる。


そう、何とか無事だったのだ。


飛行船からの爆撃で始祖の巨人を撃退しようとしたが失敗に終わり、絶望していた彼らにわずかな希望が見えた。


「鎧の巨人?!」
「車力の巨人まで…!!」
「あれは…立体機動装置……まさか!?パラディ島敵勢力が!?地鳴らしを止めに…!?」


アルミンやミカサ、ジャン、コニーも始祖の巨人に着地した。
ライナーが押さえ込んでいる獣の巨人を倒せばきっと地鳴らしは止まる。

アルミンは呟いた。


「エレン…もう一度質問させてくれ。『君のどこが自由なのか』って。そこから引きずり出した後……」



「リヴァイ兵長!!」

そしてリヴァイが獣の巨人に向かって飛び込んだ。



今こそエルヴィンの命令を果たす



しかし

そう上手く事は運ばなかった


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