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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第82章 #82 戦え



「よぉし!!気合い入った!!」

リリアが手をグッと握りしめると、今までと一変、瞳に力が入ったようだ。

「リヴァイ!右って言ったじゃん!」
「あ?右手でやったろうが」
「私から見て右だよ!」
「そりゃ悪かったな」

「ちょっと!!!」

ピークの声にリリアとリヴァイが黙る。
ハンジというストッパーがいないとこうなる、ピークはため息をついた。

「あ、ごめんなさい!これ、私達の昔からの伝統の気合いの入れ方で。音は凄いけど全然痛くないから大丈夫なのだ!リヴァイ上手なんだよー!」
「こうな、痛くねぇ角度があるんだよ。こう…」

リヴァイの身振り手振りにプッとアルミンが噴き出した。
コニーとジャンも声を殺して笑っており、明らかに船内の空気が変わった。
いつまでも悲しんでなどいられない。
前を向いて進んでいかねば死んでいった者達に顔向け出来ない。

「みんなもやる?気合い」
「結構です!!!」

アルミンは小さく笑うと、一度目を閉じ強い視線を皆に向けた。


「改めて!!作戦を話し合いますよ!」


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