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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第10章 #10 死闘の果て



リリアも森の中で信煙弾を確認した。
撤退という事は中身の捕獲が終わったという事なのか。
しかしリリアは不安で仕方なかった。
先程の咆哮が耳から離れない。

しかもその後に地響きがあった。
何かがあったのではと不安がよぎる。

足を止めると、後方から緑の信煙弾が上がり、それに合わせて前方からも同じ信煙弾が上がる。
おそらく合流だと思ったリヴァイ班が位置を知らせるために撃ったものだろう。


(あれ?もしかしてリヴァイが撃ったのかな?)


リリアが上がった信煙弾の方向へ向かおうとしたその時だった。

自分の後ろを誰かが立体機動で通り過ぎていった。
リリアが目でその姿を追う。


リヴァイ?
いや、違う……背格好がリヴァイではない。

誰だ?お前は誰だ?
どうしてそっちに行く?


「っ?!」


何かを察したリリアは慌ててその人物を追いかけた。


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