• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第10章 #10 死闘の果て



リリアは急ぎエレン達の元へ向かっていた。
どこへ待機しているかはおよそ予測は出来ている。

今頃、リヴァイやミケが女型の中身を捕獲しているだろうか、そんな事を思いながら進んでいたその時だった。


地面や空気を震わせるほどの咆哮が、巨大樹の森に響き渡った。
リリアは足を止め耳を塞ぐ。
女型の巨人の断末魔だろうか、身体中に鳥肌が立った。


嫌な予感がする。


リリアは辺りを見渡しながら再び移動を始めた。
早く、早く合流しなくては……




そしてその恐ろしい程の咆哮の後、撤退しろという信煙弾が打ち上げられた。
森の外にいた兵士達がそれを確認し、胸を撫で下ろす。

ようやく帰れる、と。

しかし今回の作戦の理解は殆どの者達が出来なかった。
何故エルヴィンがここに来たのか、森の中で何が行われているのか。


/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp