第81章 #81 調査兵団として
ゆっくりリリアに視線を向けたリヴァイ、リリアは真っ直ぐ何かを見つめたまま動かない。
リヴァイがリリアの手を握るとようやく顔を上げリヴァイの方を見た。
「……よく耐えた。もう泣いていい」
その言葉と同時にリリアの体が震え出し、瞳からボロボロと涙を流し始めた。
ハンジに涙を見せまいと必死に堪えていた感情が、リヴァイの一言で弾け飛んだ。
「うっ……うぅぅぅ!!うわぁあぁあぁん!!!ハンジ!!ハンジ!!」
リヴァイにしがみ付き泣きじゃくるリリア、リヴァイは優しくリリアの背中をポンポンと叩き、宥めた。
「全部終わったら3人でどこか行こうって……これからもずっと一緒にいるって……ここまで…ここまで来たのに!!嫌だよ…嫌だよ!!ハンジ!!!」
「………」
「ハンジィィ!!!うわぁぁぁあぁあ!!!」
昔からリリアを見守ってきてくれたハンジ
巨人の研究が大好きで、話し出すと止まらない
いつもリリアとリヴァイを気にかけてくれた
一緒にいると笑いが絶えなかった
楽しかった
もっと…
ずっと……
一緒にいたかった
大好きなハンジ
ありがとう……