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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第80章 #80 エレンの居場所



イェレナの部屋から出ると、集まったメンバーは飛行艇の整備が整うまで再び休む事となった。
リヴァイを部屋に連れて行こうとリリアとハンジはリヴァイの体を支え、船室へと向かった。

「ねぇ?リリア、どうしてあんなにイェレナと友達になりたがってたの?」
「んー?なんか私と似てるから。あと女友達欲しかった。私友達いないもん」
「えっ?!ちょっとリリア!!私、私は?」

リリアはハンジを見る。

「ハンジは友達じゃないかな。何か家族って感じ」

その言葉にハンジの目がキラキラと輝いた。
相当喜んでいる。

「家族……リヴァイ!!聞いた?!私もうリリアの家族!!リヴァイより先にどうやら結婚してた……」
「あぁ??ふざけんなメガネ!」

リリアは笑いながら二人を見ていた。
リヴァイとハンジ、昔からの唯一の仲間、二人といるととても楽しい。
もう少し、もう少し頑張ればきっとこの時間がずっと続くはず。

リリアはリヴァイから離れると二人の前に立った。
急に離れたためにリヴァイがバランスを崩したが、ハンジが支えた。

「リリア、急に離すんじゃねぇ」
「どうかしたの?」

ニッコリとリリアが笑う。

「リヴァイ、ハンジ!私、2人の事大好きだよ!」

いきなりそう言われた2人は目を丸くしている。

「これからもずっと…ずーっと仲良くしてね!」
「リリアーー!どうしたの?!当たり前じゃないか!私もリリアが大好きだよ!!」

リヴァイから離れ、ハンジがリリアを抱きしめる。
完全に支えを失ったリヴァイは膝をついた。

「メガネ!テメェも急に離すな!」
「あ、ごめーん」

慌ててリリアとハンジが再びリヴァイを支え歩き出す。

「ねぇねぇ、全部終わったら3人でどこか行こ?」
「良いねぇー!戦う事もないし、時間を気にせず楽しめるしね!」
「どこ行こうか?決めるのも楽しみだね!」

はしゃぐ2人に挟まれリヴァイは黙って話を聞いていたが、その表情は穏やかだ。
リヴァイもこのメンツが一番落ち着き安心できるのだ。

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