• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第80章 #80 エレンの居場所



「ひっ!!誰か!!いませんか?!た、助けて!!」

皆が顔を見合わせる。
イェレナに何があったのか、慌てて船室に向かいドアを開けると皆固まった。
イェレナの上にリリアが馬乗りになって取っ組み合いになっているではないか。

「ちょっ…ハンジさん!!助けてください!!」
「あらー?どうしたの?」
「ハンジ!!イェレナが友達になってくれない!!」

はぁ、と呆れたようにピークが息を吐く。

「良いなぁ!イェレナ!!私でもリリアに襲われたことないのに!羨ましいぞ!!」
「俺でもそんなに積極的に襲われた事ねぇな。イェレナ変われ」

「ダメね、この二人」

ピークが冷めた目でハンジとリヴァイを見ている隣でアルミンは苦笑いをしている。
この3人は集まるといつでも普段通りだ。
しかしそれが今の雰囲気を少し和ませる。

「そんな事よりイェレナ、エレンの居場所…」
「教えます!教えますから!!この人どうにかして下さい!!」

リヴァイがアルミンから離れ、ゆっくりリリアの前に歩きパコンっと頭を軽く叩いた。
頬を膨らませてリリアがイェレナから離れる。



ハンジは笑いながらも安堵した。
ようやくエレンの居場所を聞き出せる。
これで次の目的地が決まり先へ進む事が出来るのだ。

あとは無事に飛行艇の整備が終わるのを待つだけ……


/ 1007ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp