第79章 #79 過去の謝罪
「俺、リリア兵長がリヴァイ兵長といる時の幸せそうな顔が好きなんですよ、本当にいい顔してます。だからこれからも二人一緒にいてほしいし、幸せになってほしい。多分ここにいる全員そう思ってますよ」
「………」
「だからさっきリヴァイ兵長の態度がちょっと気になって。すみません…余計な事」
「いや…」
リヴァイは大きく息を吐くと俯いた。
するとコニーが頭を掻きながら少し恥ずかしそうに口を開く。
「俺、リリア兵長みたいな嫁さんもらうのが目標なんです」
パチパチと今の発言に驚き瞬きをしながらリヴァイがコニーを見ると、あはは、とコニーは笑っていた。
するとリヴァイもフッと笑う。
「リリアみたいな奴を嫁にすると結構大変じゃねぇか?」
「そうですか?」
「泣き虫で、甘えたがりで、自分勝手で人に心配ばかりかける」
「でもリヴァイ兵長は幸せそうですよ。好きになったらそんな自分勝手も可愛いんすよ!」
「アイツの自分勝手はレベルが違うがな……」
「あはは…まぁ…確かに…」
リヴァイはコニーから視線をそらした。
その表情はまたすぐに暗くなり、何か思う事があるかのように見えた。
「リヴァイ兵長、何か不安とか気になる事があるならちゃんとリリア兵長に言った方がいいですよ」
「……あぁ……そうだな。コニー、悪いが」
「はい」
「リリアの所まで連れていってくれねぇか」
「了解です!!」
待ってましたとばかりに勢いよく立ち上がったコニーは、リヴァイを再び立ち上がらせるとゆっくりとリリアの休んでいる船室へと向かった。