• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第78章 #78 世界で一番愛してる



ハンジやリヴァイが船に乗り込み、出港しようとしたその時だ。
突然リリアの体が光り始め、それに気付いたジャンが声を上げる。

「リヴァイ兵長!!ハンジさん!!待ってください!リリア兵長がっ!!!」


振り向いたリヴァイが目を見開いた。
光に包まれたリリアの体、巨大樹の森で見た光景と同じだ。

「まさか……止まっていた巨人化が再開している?」
「は?」

ハンジが眉をひそめてリリアを見守る。

「どっちだ……お腹の中の子が死んで巨人化が再開したのか、それとも再び再生までして巨人化を止めるのか…。最後まで巨人化したら前者だ」

不安そうにリヴァイもリリアを見つめた。
リリアの怪我をした身体がどんどん修復されていっている。



頼む…
頼む……ここで止まってくれ…



リヴァイは願った。
最後まで巨人化しないでほしい、どうか。



するとリリアを包んでいた光が消えていった。
撃たれた傷、抉られた首元は綺麗になり、何の傷もない状態になっている。
リリアは意識があるようで、腕を空に向けて手を握ったり開いたりし、動く事を確認していた。

/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp