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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第77章 #77 私は強い



「ライナーとアニを助けないと…」

ミカサが二人の姿を見る。
もう二人はボロボロの状態だ。このままだと危ないだろう。

「しかし駅から増援を乗せた列車が来るぞ!!私達でアレを食い止めないと!!出港どころかここで全滅だ!!」

ハンジが指差したその先から列車が来るのが見えた。
あの列車には兵士の増援が多く乗っているだろう。
するとリリアが列車の方を向いた。

「私が行く!」
「馬鹿言うんじゃないよ!リリアは私かミカサから離れない!!もう体力ないだろう?」
「平気だよ!」
「リリア兵長、さっきからフラついてます。無理しないで」

ミカサの言う通り、先程から足元がおぼつかない。
しかし今この状況で船に行くことも出来ない、戦うしかない、何よりリリア自身がまだ戦いを止める気がない。

二人の静止を聞かず、列車に向かおうとした時だ。
突然列車が爆発し、三人は目を見開いた。
何が起きたのかは分からないが、運がいい、これで暫く増援はないだろう。

するとリリアはアニとライナーの方へと向かっていった。

「リリア!!もう行くな!!あぁ、もう!!」

次々と鎧と女型に撃ち込まれる雷槍、ついに二人は動けなくなるまで体が破壊されてしまっていた。
次に撃ち込まれればやられる、そして兵士達は容赦なく二人に向かって行った。

「ライナー!?アニ…!!」
「今だ!!トドメを刺せ!!」

しかしそれを食い止める為に飛び込んできたのはコニーだった。
コニーは兵士達を斬り、アニとライナーへの攻撃を防いだ。

「うぉおおおお!!!」
「コニー!!」

だが兵士達はコニーに目標を変えた。

「死ねぇえ!!裏切り者!!」

間に合ったリリア、ミカサ、ハンジがコニーを助けるために兵士達を斬っていく。
次に、また次にと仲間を斬りつけていく。



苦しい、悲しい…
しかし…


躊躇えば


仲間が


死ぬ




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