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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第76章 #76 証明するために



『イェレナ、あなた自分の言葉にもう少し責任持ちなさいよ。あなたの何気ない言葉にあの子は傷付き、部下を殺す事で自分の力を証明しようとしてるのよ』
「良かったじゃないですか。これでリリアさんが兵士達を一掃してくれますよ」
『アンタねぇ』


「オイ、イェレナ」


リヴァイがイェレナに声をかけた。

「もしここでリリアが死んだら、テメェも死ね」
「………」
「安心しろ。痛くしねぇから」
「それは良かった…」

手渡されたスカーフをリヴァイはジッと見つめた。
やはりここまでリリアを追い詰めたのは自分のせいだろう。
過去に自分があんなに彼女を苦しめなければ、今自分の立場に拘ってまで戦いには行かなかった。


「俺の……せいだな…」


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